フランスでマタニティ 〜産院のようす〜

フランスの病院

出産後、産院には3日間入院しました。
本来4日間の入院と決められていましたが、新年だし家で家族と過ごしたいと希望したところ、産後の経過も良かったので許可されました。

この産院の素晴らしい所は、赤ちゃんとの絆づくりを推奨しているため24時間母子同室、お父さんなら24時間出入りOK・病室に泊まってもOKということで、最初の1、2日は夫に泊まってもらいました。とっても心強かったです!
公立の病院だったので当初2人部屋をあてがわれましたが、個室を希望するか訊かれたので個室にしてもらいました。
フランスの出産費用は100%無料なのですが、個室の料金は含まれません。それでも、親子3人でゆっくりお互いを知り合うことができてよかったです。

分娩室から車椅子で病室に運ばれました。その間赤ちゃんはおむつをつけた裸のまま私の胸の中。
skin to skin(肌対肌)という方針で、赤ちゃんと両親は裸で触れ合うことでお互いを知り合うそうです。肌同士だと、赤ちゃんも暖まるし、望むだけずっと裸で抱き合っていて良いとのことでした。
それは母親だけでなく父親もそうで、赤ちゃんを抱く時はお父さんも裸になってくださいと言われました。
両親以外の人が抱く時は洋服を着せるように、とも言われたので私の母が初めて孫を抱っこという時になり洋服を着せました。

病室に移ってからはすぐに母乳を開始し、とにかくずっと授乳してました。慣れない中、赤ちゃんも私も一生懸命取り組んだなあという感じです。母乳については色々発見があったので、また詳しく書きます。

病室にはシャワーとトイレもついていて、快適でした。
1日1回、朝に助産師さんが体温と血圧を測り会陰の傷をチェックしに来ます。それから、午前中の間に産婦人科医の先生が調子はどう?と立ち寄ってくれます。午後は助産師さんが赤ちゃんの体重を量りに来て、一日一回ビタミンDをピペットで与えます。
明け方5時頃、夜勤の助産師さんがやって来て、何回うんちとおしっこをしたか、おっぱいの回数などを訊きに来ます。
食事は8時、12時半、4時(おやつ)、7時でした。部屋の清掃も一日一回ありました。

フランスの病院ごはん
※病院のごはん。元旦のランチがとてもゴージャスでした☆フォアグラとケーキが!

生後1日目に、小児科医の先生による検診があり、赤ちゃんの状態を確かめてくれました。異常なしで安心。
若い男の先生でしたが、「生後1日目は赤ちゃんの顔が腫れぼったくなるんだよね〜、でも僕はこの赤ちゃんがとっても可愛いと思いますよ」と言ってくださいました。それから、「お母さんが今後マタニティーブルーといって急に精神的にダウンしてしまうこともあるかもしれないけど、心配しないで」とも。

この産院は全体的におおらかな環境で、とにかく赤ちゃんとの絆づくりが一番大事と考えているような病院だったので干渉もあまりなく、良い意味でほっとかれていたような印象がありました。
授乳に始まりおむつ替えや赤ちゃんに洋服を着せること、沐浴などすべてが「初めてのこと」で、指導はあったけれど、「こうするべき」という明確な方法はなく、あとは私たち親がどんどんやっていく上で自分たちのやり方を築いて行くしかないんだなあと知りました。

そして、やっと産後1ヶ月の今、この頃のことを振り返る余裕が出てきました。
新年を病室で母娘2人きりで迎えたことはとても思い出に残りました。

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